千秋楽(せんしゅうらく)

最後の一歩からのスタート


雅楽で、いつも最後に演奏する音楽が千秋楽という曲だそうです。


「千秋」は、「一日千秋の思い」の「千秋」と同じ、千年という意味で


幾久しく寿ぐ(ことはぐ)という意味がある曲だそうです。


これから続く長い歳月、ずっとずっと、祝福できる世の中でありますように・・・。


そんな願いを込めて、奏でられる音楽なのです。


やがて、芝居や相撲など、興行の最終日をさすようになりました。


略して、「らく」ともいいますね。


最後に際して、いえ最後だからこそ、これから続く日々に思いをはせる・・・。


ゲーテも言っています。


「いつかゴールにたどり着くのではない。一歩一歩が、ゴールであり


スタートなのだ!」 


松毬(まつぼっくり)

堂々としていますが・・・



童謡にも歌われている、おなじみの松毬、じつは「松ふぐり」が変化した言葉だそう。


昔のひとは、こういうことに、本当におおらかです。


春先に咲く水色の小さな花に「大犬のふぐり」という名前をつけるくらいですから・・。


実が犬のふぐりに似ているからだそうですけど、古語だから堂々と言える言葉ですね。


松毬は、正式には球果(きゅうか)という実で、種鱗(しゅりん)と呼ばれる鱗のような


部分の裏に、小さな種をつけているのだそうです。


樅(もみ)の木もマツ科の植物ですから、球果をつけます。


そのせいかクリスマスの飾り付けにも、松毬が良く使われます。


美しいオーナメントと一緒に夢の種も飾られているのですね。

聖夜(せいや)

それぞれのイヴ


クリスマス・イヴを漢字で表すと、こうなります


「聖」という感じは、Saintの訳語としてすっかり定着しましたが


昔からある漢字です。


「ひじり」とも読み、徳の高い、優れた人や僧のことを指す言葉でした。


「ひじり」の語源は、「日知り」「独り知り」「秀知り(ひしり)」「霊知り


(ひしり)」「慙知り(はじしり)」などさまざまですが、


普通の人よりもとくべつに何かを知っているということでしょう。


他にも、聖果はクリスマスケーキ、聖樹はクリスマスツリーのことなのだそうです。


「せいや」と言う意味にも、星夜、清夜、晴夜、静夜などがあります


どれも、クリスマス・イヴの雰囲気に合っていますね。


あなたのクリスマス・イヴは盛夜?勢夜?それとも凄夜??


*☆*――*☆*――*☆*――*☆*――*☆*――*


 楽しみにしてる夜でもある聖夜


サンタは今頃、寒い夜空を忙しくしているのでしょうか?


鈴の音、聞こえてきますか?    おやすみ☆


イヴだというのに、もう眠いのです・・・^^;