甲斐(かい)

いきてるだけでまるもうけ



甲斐の語源は、「代う」の運用形「かい」が、名詞なったものです。


「何かと引き換えにする値打ちがある」ということで、漢字は当て字です。


人は、心の中のバランスをとって生きています。自分が取った行動と、その見返りとの


つりあいがとれているかどうかを、無意識のうちにいつも考えているそうです。


自分の方が割りに合わないと感じた時、「甲斐がない」ということになるのですね。


ただ、労力も、見返りも、目に見えないものであることが多いものです。


だから、比べ方は、人それぞれで違ってきます。


生きているだけで、甲斐はまわりにあふれていると思いませんか?


甲斐を見つけるのが上手な人、甲斐にたくさん気付ける人こそ、


いつも、生きがいを感じて生きていけるひとなのでしょうね。


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心化粧(こころげしょう)

心装う



心構えをして、改まった気持ちになることを、心化粧といいます。


ありのままの、素顔の心を見せるということは、すばらしいことです。


でも、お化粧した心もいいものです。お客様を家に招く前、気持ちよく過ごして


もらうためにお掃除をしますね。そんな感覚だと思っていただければいいでしょう。


化粧はもともと、神事など、晴れの日だけにするものだったようです。


神事をお迎えする日、「特別な気持ちなのですよ」ということを伝えるために


男性も女性もお化粧をしました。


お化粧が上手な人は、自分の顔の長所を良く知っていて、そこを引き立ててせるように


お化粧をします。ごまかしたり、隠したりするのでは、ないのです。


心化粧も、そういったものかもしれません。

賑やか

平和のあかし



「やか」は、形容動詞を作る接尾語です


そして、「にぎ」の方は、「和(なご)」が変化したものなのだそうです。


「和やか」や「和む」の「和」ですね


「凪ぐ」「慰める」とも同じく、風が止まった状態を表す「なぐ」が


言語だと言われています。


「和やか」と「賑やか」では、イメージが違うような気がしますが、


心が和んでいるからこそ、人も集まり、陽気に話がはずみ、活気も出てくるのでしょう。


年末の街は、特に賑やかです


忙しい、忙しいと言いながらも、みんな、それなりに、充実感を抱いているのでしょう


平和な日本・・・・。賑やかさに溢れています。