初春(はつはる)

あけましておめでとうございます。


新しい年の始まりです。


新年を迎えられることができた喜びを分かち合い、神に感謝したい


そんな思いから、正月を迎える準備にも力が入り、


やがていろいろなしきたりが生まれていったのでしょう。


旧暦では一月から春が始まります。


外はまだまだ寒くて、春にはほど遠い気候ですが、新しい年を迎える心の


華やぎは、初春という言葉にふさわしいですね。


一月の異名といえば「睦月」です。


これは睦び親しみ月という意味だそうです。


一年の始まりを、家族仲良く、笑顔で過ごすことができれば、


この一年もきっとすばらしい年になることでしょう。

大晦(おおつごもり)

明日を迎えるために


「つごもり」は、「月隠」がなまったものだそうです。


旧暦では、新月の日が一日ですから、月の終わりは月が隠れてしまうという意味で


「つごもり」といいいました。


そして、一年の最期の日は「大つごもり」というわけです。


同じ字で「おおみそか」とも読みますが、「みそか」は「三十日」ということ。


旧暦では、12月はだいたい30日まででした。


その日の夜は、除夜ともいいます。旧暦を除く夜という意味で、百八ある人間の


煩悩を、除夜の鐘で払って、新年を迎えますね。


一日を「ついたち」というのは、月立(つきたち)が満ち始めるように、


あなたの一年も満ちていくのです。

悲喜交々(ひきこもごも)

来年へのこもごも



「交々」は、もともと「此も此も」だそうです。


これもこれも、かわるがわる、次々に・・そんな意味です


一年を振り返る時期です。


あなたの交々は、「あんあこともあった、こんなこともあった」ですか?


それとも「ああすればよかった、こうすればよかった」ですか?


悲喜交々、さまざまな思い出に彩られて過ぎていく今年。


喜びばかりの人生はありえないでしょう。


闇があってこそ光がわかるように、悲しみがあってこその喜びなのかもしれません。


それでも、人は喜びを求めてしまう生きていくもの。


「これもしよう。あれもしよう」


そんな交々を用意して、来年に向かいませんか。