お金じゃなかったのだけど
お年玉は、もともと年の賜物という意味だそうです。
神様にお供えしたお餅などを、お下がりとして分け与えたのが始まりだと言われます。
やがて、目上のものが目下のものへ、御餅やお供え以外の品物を、渡されるようになり、
いつのころからかお金に変わってしまったようです。
江戸時代には、良く扇が配られたということで、年玉扇ということも残っています。
今では、神様とも、お供えととも無縁のものになってしまいましたが、
お年玉という言葉には、「この年はじめて授かった大切な贈り物」という気持ちが
こもっているはずです。
その心は、子供たちに使えていきたいものですね。
あなたを愛したい??
「めでたし」は、「目出度し」や「芽出度し」と書くこともあるようですが
語源は「愛づ(めづ)」の連用形「愛で」に「甚し(いたし)」がついた
「愛で甚し(めでいたし)」です。
「愛づ」とは、心が惹きつけられるという意味の言葉で、美しいもの、素晴らしいもの、
かわいいものに深い愛情を寄せる気持ちを表します。
そして、その状態が、はなはだしいことを意味します。
祝福の言葉として定着したおめでとうは、そんなとっても「愛したい」気持ちが
込められた言葉なのです。
喜ばしい、美しい、見事だ、おいしいなど、広い意味で「めでたい」という言葉は
使われてきました
「おめでたい人」も、結局は愛すべき人です。
おめでとう、・・・いう側も言われる側もうれしくなる、素敵な言葉ですね。