かぎろひ

はてしなく受け継ぐ感動


~東(ひんがし)の 野にかぎろひの 立つに見えて


            かへりみすれば  月西渡(つきかたぶ)きぬ~


             万葉集 柿本人麻呂


かぎろひは、日の出の一時間ほど前に見られる最初の陽光と言われ


良く晴れた寒さの厳しい日にしか見られない現象だそうです。


陽炎の語源ともいわれるかぎろひですが、


もとは、かぎる火。つまり、ちらちら光る火という意味です。


でも、柿本人麻呂が詠んだかぎひは、やはり、日の出前の光の方がふさわしいですね。