年の瀬(としのせ)

明日は宝船に


瀬は、川の流れが浅いところ、または急流のことです


一年を川に見たると、くれも押し迫ったこのころは瀬にあたるということでしょう。


(これは、この本のPじゃない 12月14日 に書かれている言葉です)


「瀬」の語源は、「塞く(せく)」または、「切る(せる)」だそうです。


一年の節目を前にして、岩に堰き止められた場所のように、


流れが速くなっているのですね


~年の瀬や 川の流れと 人の身は 明日待たるる その宝船 ~


俳人・宝井其角と、赤穂浪士・大高源吾が、討ち入り前に交わしたと言われる歌です。


討ち入りを考えに入れなくても十分味わえますよね。


舟で川の瀬を越すように、年の暮をやっとのことで乗り越えることを


「年の瀬越し」というそうですが、その舟は、明日には宝船になるかもしれない・・


そんな夢を抱かせてくれます。


*☆*――*☆*――*☆*――*☆*――*☆*――*


偶然なのか、私の心境がそのまま


この本の12月14日に書かれています。


こんなに、リンクすることなんてあるのだろうか・・・と思う私。


是非、宝船に乗せていただきたいと思います。


美人の日本語 (幻冬舎文庫)
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