手にかけた思い入れ

昔の食事は、ひとり分のお料理が御膳にのって出てきました


その中に塩が盛られた小さなお皿があって


その塩で、めいめい味加減をして、食べていたのだそうです。


それが手塩です。


手ずから世話をすると言う意味で、「手塩をかける」といいますが、


これが由来でした。


今でも、小皿のことを「おてしょ」と言うかたもおられることでしょう。


これも、「お手塩」が変化したものです。


手塩にかけて、育てたものには、強い思い入れがあるものですね。


深い愛情が感じられる言葉だと思います。


今では、味付けさえもお手軽な分、人まかせになってしまっていることが


多いかも知れません